在宅介護生活で日々の習慣にしたい、いくつかのこと


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介護者が習慣化することにより長丁場の在宅介護にプラスにはたらくであろう、ちょっとした気づきのいくつかを以下にまとめておきます。


1. 介護日記(記録)をつけよう


ノートを一冊用意して、医師やケアマネジャーの話・本人が今日話したこと・今日一日に起きた嬉しかったことなど、日々の介護生活で起きたことについて、とにかくメモをとることを習慣化しましょう。

メモは、後々に記憶をよみがえらせるための助けになります。


起床や就寝の時間・食事内容・体調や体重の記録・外出の有無などといった起こった出来事の備忘録で構いませんが、自宅介護を続けるなかで自分の感じたことや気づいた点も含め、断片的なぶつ切りの文章による覚え書き・短い走り書き程度で構いません。

書く内容や量よりも、毎日書き続けることのほうがよほど難しくもあり、大事なことでもあります。

「誰かに見せるものでもない」と割り切れば、長くきれいな日記風の文章は、むしろ邪魔になります。

自分自身で後で読めさえすればよい、思い出す取っかかりになりさえすればよいものと割りきって、気楽な気持ちで介護日記をつけはじめましょう。


2. 週に1~2回は、体重をはかろう


「体重は健康のバロメーター」と言われますが、これは介護を受けていても当てはまることです。とりわけ高齢者の「体重の目立った減少」は、見過ごせない健康上の赤信号と捉えるべきです。

夏の暑い時期には要介護者の体重は減り気味に、逆に運動不足の続く冬には体重は増加してきます。


季節に関わらず体重の減少が続く時は、食事内容や口内の状態に問題があるかもしれませんし、あるいは何か別の病気のサインかもしれません。

上述の介護記録ノートに本人の体重の変化も記録しておき、大きな体重の増減が見られるなど心配なときは早めに、近くの医療機関などに相談するようにしましょう。


3. 薬シート(服薬カレンダー)を活用しよう


薬の服用は日々求められることも多いので、飲み忘れがあったかどうかが、どうしても気になりますね。

壁にかけるカレンダー式の「薬シート(服薬カレンダー)」がありますので、一週間分をあらかじめ入れておき、服用したら空になったらビニールの薬袋をポケットに入れておくようにすると、飲み忘れを防ぐことができます。


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4. 介護する側の自分も、つとめて運動しよう


要介護者の運動についても気を配るべきですが( 本人の運動機能を活かした介護ケアとは )、その陰に隠れておろそかになりがちなのが、「介護する側の」心身の健康管理です。

特に家からほとんど出ない生活が中心になるため、介護者の運動量もどうしても不足がちになります。

ふだんから万歩計をポケットに入れておくと、自分がどれくらい運動をしていないかがよくわかるはずです。


日々の介護生活で動きまわることでかなりのエネルギーを消費していますが、それでもふだん使わない筋肉や心肺機能の衰えまでは、カバーできません。

そうはいってもスポーツのために時間を割くのも難しいでしょうから、まずは単純に、歩く時間を増やすよう努めましょう。

外を歩くことによって、精神的な気分転換にもなります。


公的には健康維持のため1日一万歩程度が推奨されていますが、実行が難しい日も多いはずですから、「3~4日間隔で考えて、介護の合間に一日10~20分でも、外を歩く日を努めて持つ」ようにしてはいかがでしょう。


5. 笑い、笑わせよう


一日の終わりには是非、「今日話をしているときに、何回くらい笑ってくれただろう?そして自分は、何回笑っただろう?」と、振り返ってみてください。

非難したり言ったことを正したりするのは、仮に本人の落ち度が明白であっても本人をネガティブな気分にさせるだけですので、会話の方向として基本的に封印しましょう。


また高齢者にとっては通常、新しい話題が出てくることもそうないので、同じ話を何度も聞かされる機会がどうしても多くなるはずですが、「その話はもう聞いた」と会話をさえぎったりするのは止めましょう。

たとえ前に聞いた話であっても、「同じ話題から別の面白さを引き出そう」という姿勢を持って、良き聞き手として会話を楽しむようにしたいものです。


6. 気分転換の時間をもとう


在宅介護にのぞむ気持ちを楽にする、ちょっとした気づき(1) でも記しましたが、長期にわたる在宅介護で介護者がメンタル面で行き詰ってしまうことは、避けなくてはなりません。

いわゆる「介護うつ」を避けるため、地域の介護者の会を探して積極的に参加することにより、同じような境遇に置かれる方々と話し合ったり、情報交換をすることもできます。

介護者の会などが近くにない場合は、ケアマネジャーや地域包括支援センターの相談員との会話するチャンスをつとめて増やすようにしましょう。


また本人と介護者双方の気分転換として、予算とスケジュールが許す範囲で「介護付き旅行」を計画してみるという手もあります。

最近は、介助のヘルパーを配した介助付き旅行を扱う旅行会社や専門のボランティアを仲介するNPOがいくつも登場しています。



7. 「100点満点の介護」をめざすのは止めよう


とりわけ男性介護者は、介護上の悩みや失敗を几帳面に内に抱え込みがちです。

これまで経験のないことを手探りでやっているわけですから、上手くいかないのはむしろ当たり前です。そして、お手本がある話でもありません。


自分で勝手に「100点満点の、理想的な在宅介護」を心の中で思い描き、そのイメージに到達していない自分を責めて内心くよくよするのは、誰のためにもならないことです。


上手にできたことも、失敗したことも全部ひっくるめて、「ああしたい・こうしたいとイメージしていたことの半分もできれば上出来」と、自分の内なるハードルは、最初からぐっと低めに設定しておきましょう。


次の記事は「在宅介護のための住宅~生活動線と、要介護者本人の目線から」です。

ひとつ前の記事は「在宅介護における動作介助~家族が知っておきたい基本」です。


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