退院後、在宅介護に移行するときの注意点


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在宅介護の準備は、本人が医療機関に入院しているうちにスタートしたいところですが、身内だけで、あるいは自分一人ですべて行おうとすると、介護生活に入る前に様々な無理が出てきかねません。

ここは病院の相談窓口や「地域包括支援センター」といった外部の惑口を、できるだけ積極的に活用したいものです。


在宅介護は四六時中同じ身内と顔をつきあわせているため、介護される側にとって安心感につながるメリットがある一方、コミュニケーション上の変化に乏しくなり、日々の生活に閉息感を感じがちになるといったデメリットもあります。


外部の介護分野のエキスパートに接触することで、本人にとっても新鮮さやある種の緊張感が生まれてきますし、日常生活に変化がつくことによる社会性の維持にもつながってきます。

また介護者となる家族にとっても、外部に相談相手がいることで自分たちだけでは気づかない新鮮な視点がもたらされ、精神的なゆとりや安心感も生まれてきます。


「よその人様の手は借りたくない」と家の中に外部者を入れることをかたくなに拒む高齢者も少なくありませんが、24時間の生活すべてを身内だけで完結させてしまうと、本人の感覚や思考力が、長期的にみてどうしてもゆがんできがちです。

これはいわゆる「閉じこもり」や「廃用症候群(生活不活発病)」に繋がるリスクを高めることになります。


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もちろん本人がのぞまないことを無理矢理に強要する結果になることはよくないので、避けねばなりません。

しかし時間をかけて少しづつ説得を試みることにより、本人の気持ちが変わってくる場合もありますし、ケアマネジャーや近隣の古くからの友人に話してもらうことで、ある日を境として心を開いてもらえるかもしれません。


本人も内心では外部の人を受け入れてもいいと思いつつも恥ずかしさを感じたり、家族に金銭的負担が生じることを気にかけ遠慮している場合だって、おそらくはあるでしょう。

家族としては決してあせることなく、ゆっくり何度も話し合いを重ねながら、本人の気持ちを少しづつ納得させていくように配慮したいものです。

高齢者介護とコミュニケーション~「聞く技術」を磨こう


自分の思うように身体が動かないことにいらだちを感じ、周囲のちょっとした言葉やしぐさに傷つきやすくなっているのは、なによりも介護をうけている当人です。


そのため、当人が家に戻ったときに「自分の考えや気持ちを無視された」と思うような状況を生んでしまうようなことは、できるだけ避けなくてはなりません。


たとえ住み慣れた自宅であっても、病院のベッドでの生活から再び自宅に戻る時は、以前のリズムを取り戻すまでそれなりの日数がかかるものです。

しかも本人にとっては、健康体のときと勝手の違うこともいろいろと生じることになります。


たとえば本人の入院中に、在宅介護によかれと思ってベッドやタンス類の位置を勝手に変えたりすると、戻ってきた後にその使い勝手が異なることがストレスになって、自分の気持ちを無視されたと感じて傷つくケースなどがあります。

介護する家族としては、退院後に本人が自宅に戻ってきた後の数週間を「新しい生活リズムにその体をなじませる期間」と考えて、ともに時間を過ごすようにしたいものです。


またこの間を利用して、どういった在宅サービスが必要か(適しているか)、現状で不足している福祉用具などの物品や人手(サービス)が何かなどについても、介護する側としてだんだんとわかってくるはずです。


日々の在宅介護生活では、ベッドに半身を起こしたり、あるいはソファに座ったりする動作を手伝うなど、本人をできるだけ「寝たきりにせず」、少しでも体を動かさせることを心がけましょう。


また以前に本人が生活していたときの生活習慣については、できるだけ本人がかつてなじんだ状態を復元してあげる気づかいも欲しいところです。


たとえば、話のきっかけになる昔の家族旅行の時の写真や、小鳥のかごや金魚の水槽などが昔のように近くにあれば、以前の生活からのつながりを本人も感じやすくなるはずですから。


次の記事は「本人の運動機能を活かした介護ケアとは」です。

ひとつ前の記事は「介護技術の向上や居住環境の整備が、在宅介護の全てじゃない」です。


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